代表メッセージ
TOP MESSAGE
街を作ること以上に「一生食いっぱぐれない人」を創りたい
株式会社信栄工業は、初代である私の父が昭和59年に立ち上げた会社です。
主に都内の超高層建築物の鉄骨を手掛けており、六本木六丁目のビルや渋谷ヒカリエ、東京駅日本橋口にできる日本で一番高くなる東北タワー、深谷駅など、非常にスケールの大きい案件に携わっています。
この仕事の社会的意義は「街を作っていく」というところなんですが、実は私の中ではそこよりも「人を作りたい」という思いが一番にあります。モノづくりを通して、人をちゃんと作っていく。
これは私が社長になってから勝手に始めたコンセプトなのですが、会社が万が一ダメになりそうになっても、みんなが外で食べていけるようにしたいんです。
だから、会社に依存しない人を育てていくということを最も大切に考えています。
モノづくりが好きだった少年時代と、家業を継いだ葛藤
私が子供の頃は、今みたいにネットでゲームができる時代じゃなかったから、新築の現場で大工さんからもらった木の木っ端に釘を打ってロボットを作ったり、ブロックで色々なものを作るのが好きでした。
日本の「からくり人形」を見て面白いなと思ったのがきっかけで、ロボットなどのエンジニアの道に進みました。
モノを作ったり動かしたりするのは昔から好きでしたね。
前職のエンジニアの仕事はとても楽しかったんですが、父の体調が悪くなった時、「自分が戻らなければ、昔からいる職人さんたちの行き場所がなくなってしまう」と強く言われたんです。
だから最初は「仕方なく」帰ってきたというのが正直なところでした。
30代前半で会社に戻ってきた時、一番の不安は「本当に自分にモノが作れるのか」ということでした。
職人さんの世界はシビアで、自分が作れないと誰もついてきてくれないし、はっきり馬鹿にされますから。
だから、まずはとにかく作るのを覚えることに必死でしたね。
「全部ひとりで背負う」限界からの脱却と、ブレない芯
就任してから15年くらいは右腕がいなくて、2つの工場部門などを全部自分で見ていました。
夜中までかみさんと2人で仕事をして、また朝から仕事をして…。
さすがに45歳を過ぎてくると体力的にも精神的にも限界が来て、「もう辞めようかな。自分がもたない」と真剣に思いました。
全部やらなきゃいけない、全部の責任は自分にあると思い込んでいたんです。
でも「どっちにしても辞めちゃうんだったら、とりあえず人に振ってみて、ダメだったら誰かに会社譲っちゃえばいいじゃん」と腹を括りました。
「やらせてみて、ダメだったら俺が責任取るからいいよ。命を取られることないんだから、やってみたらいいじゃん」と自分の荷物を少しずつみんなに渡していったら、意外とうまく回ったんです。
みんなに任せることで、私自身も会社全体を俯瞰できるようになり、「全部自分一人でやらなくていいんだ」と感じられたのは大きな転機でした。
経営をする上で、現場からの「こうやった方がいい」という枝葉の提案はどんどん変えて構わないと思っています。
ただ、「人を大事にする」「人を創る」という経営の根幹(芯)の部分だけは、絶対にブレさせないようにしています。
命に関わるからこそ妥協しない、「家族」としての厳しさと親心
会社の風土の根底にあるのは、「会社にいる限り家族だよね」という考え方です。
ただ、可愛い可愛いと甘やかすだけではありません。
私たちが扱うのは重量物で、一つ間違えれば自分や周りの人の人生を奪ってしまう危険があります。
だからこそ、安全に関しては親が子を躾けるように厳しく指導します。じゃないと、「人を作る」というメインの根底が崩れてしまいますから。
例えば、無断遅刻をした時、私たちが怒るのは「なぜ連絡しない」ということだけではありません。
「途中で大きな交通事故に遭ったんじゃないか」「一人暮らしの部屋で倒れているんじゃないか」と心配になるからです。
うるさい親のように連絡するのも、そういう親心があるからなんですよ。
そこはちゃんと教えていかないと、なぜこちらが怒るのか理解してもらえませんからね。
5年かけて基礎を固めた先にある「自分で考える」仕事の面白さ
どんな仕事もそうですが、ただやらされているうちはつまらないんです。
自分でどこかで頭を使い始めると、そこから一気に楽しくなります。
鉄ってみんな硬いイメージがあると思いますが、実はペロッと曲がるんですよ。
「なぜ熱で曲がるのか」を理解し始めると、楽しくなるし技術力も上がります。
ただ、そこに気づくには時間がかかります。最初のベースを作るのに5年。その次にポイントを掴むのにさらに2〜3年。
だから8年くらいやっていると「あ、これ面白い」という上の段階が見えてきます。
やり方は一個じゃないから、やってみたらいいんです。
そうやって本当の意味で技術が身につけば、私が最初に言ったように、会社に何かあっても、外に出て行っても食べていけるようになります。
ベテランの職人さんたちも、聞けばしっかり教えてくれますから、その感性がある人は本当に伸びますよ。
学歴はいらない。これから来る「職人の時代」

私が一緒に働きたいのは「何にでも興味を持ってくれる人」です。
「なんで?」「どうして?」と聞いてくれる人はどんどん伸びます。
逆に合わないのは「ルールを守れない人」ですね。
一歩間違えると周りを巻き込む事故になるので、安全ルールを守れない人は一緒にやっていけません。
これからAIがなんでもかんでも出てきて、いろんな仕事が取って代わられちゃうじゃないですか。
でも職人さんは、毎回違う建物の鉄骨を読み解いて作るから、「あなたにしかできない」んです。
だからこそ、これからは学歴に関係なく、技術を持つ「ブルーカラー(職人)の時代」が必ず来ます。
そこで生きていける人を私は作っていきたい。
ぜひうちで技術をどんどん身につけていって、将来独立しても構いません。
日本中どこへ行っても一人で何歳でも食っていけるという人を作っていきたいので、ぜひチャンスがあったら弊社に就職してください
